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現実RAW

深淵の脈動
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  • 03/29/14:44

『精神科医が狂気をつくる』を読んだ本に追加



精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告という本を読んでみました。
 最近、心療内科の精神科医がイライラしていてどうしたものか別のクリニックに変えるべきかと悩んでいたからというのが読んだ理由です。
 
 著者の岩波明氏を精神科医の代表として受け取めるならば、精神科医に向けて言ってはならない禁区を連発し、彼を苛立たせてしまったのだと理解しました。
 
 漠然と、心療内科の精神科医は心理学の延長線上にあるような感覚でいたのが大きな間違いだった。そもそも根本的に精神科医は心理学部心理学科卒ではなく、医学部の精神科なんかを卒業しているのだった。
 だから、精神科医は心理学的なアプローチを嫌っている。カウンセラーによるカウンセリング(精神療法)に対しても聴くだけ聴いてカウンセラー自身はたいして有益なアドバイスも出来ないという趣旨の事が書かれていた。だから認知行動療法だってお金と時間の無駄ということらしい。

 本の内容を要約すると『健康食品も運動療法も生活習慣改善も代替医療も食事療法もカウンセリングも漢方薬も脳トレも本物の精神疾患にはたいして効果ないです。』ということになる。でもって、肝心の精神医学に基づく根本的な向精神薬でさえ薬の摂取で精神病が治るとは限らない事例まで挙げられている。つまり、精神病は脳の病気ということは断定できるけど、どのようにして向精神薬が効いていくのかというプロセスも分からない、だけども結果的に向精神薬を飲んだ患者は快方に向かっていくということしか現時点では分かっていないということだったんだ。
 そう、鬱病や統合失調症、不眠症に関する本には向精神薬が脳の受容体に作用し神経伝達物質の働きにアプローチをする云々とあるけれども、薬の作用の詳細は断定的ではなく、「と考えられています。」と曖昧な表現になっている。SSRIも効果が認められるまで最低約2週間のタイムラグが生じるわけで、その理由は明らかにされていない。
 精神医学はまだまだ21世紀初頭の医学や科学では未知の領域で分からないことだらけなんだ。そして、著者はそんな分かんない事だらけの脳の構造機能について如何にも分かったように語る脳科学者に対して”自称”と前振りつけて憤っている。確かにその通りなんだ。脳科学者っていうのは、精神疾患についてはほとんど全く語ることをしない。脳専門の研究者が精神科医であるのに”自称”脳科学者は精神科医ではないのだから。
 
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興味がある本

扉守 潮ノ道の旅人  /光原百合/著 [本]

扉守 潮ノ道の旅人 /光原百合/著 [本]


ってな小説があるそうです。瀬戸内海に面した架空の都市を舞台にしたファンタジー小説だとか。
結構、日本のどこにでもありそうでどこにもない架空の都市を舞台にした小説って一杯ありますよね。やっぱり限りなく実在しそうで実在しない都市を舞台にして小説を書いた方がスラスラ書けますよね。
歴史小説だとさ、史実をきっちり頭に詰め込んでその舞台の時代背景に関しては歴史学者をも凌駕する領域に到達しないことには書き進めることはほぼ不可能なんですよね。ただ、そこまでの知識をもとに小説を書いてもストリーテラー性に欠けると全然読まれないという悲劇が起こるわけです。


声の力で人生をもっとよくする! 水口式メソッドで声を出し、心もからだも元気になる! [本]

声の力で人生をもっとよくする! 水口式メソッドで声を出し、心もからだも元気になる! [本]

 実は、ヒキコモリは”声に問題がある”わけです。えぇ、ヒキコモリが引きこもりに陥るからには必ず原因が存在するわけです。単に無気力とか怠け者とかいうことだけでなく、潜在的にその個人や家庭環境に内在する問題が存在するんです。
 というわけで、僕もマルチに引き篭もり要素を抱えているわけですが、中でも『声』はフラッグ的な問題だったりします。
 そこで、こんな蚊の鳴くような女々しい声の持ち主たる僕の声が、もちっとましになる可能性が書かれているかもしれないのが、上記書籍であります。
 魅力的な美しい声・大きな声・長時間話しや歌を歌っていても痛まない喉 ってなことについて書かれている感じがします。
 自分の声に悩みがある人必見です!
 



【検索キーワード: 読書 書籍 感想 批評】

さよなら絶望先生

さよなら絶望先生 1-18巻 漫画全巻セット 連載中

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さよなら絶望先生   1  /久米田 康治 著 [本]

さよなら絶望先生   1 /久米田 康治 著 [本]


さよなら絶望先生  18  /久米田 康治 著 [本]

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【俗・】さよなら絶望先生 絶望案内正本  /久米田 康治 原作 [本]

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 かつて描いたほどの実感無き21世紀において、最も熱く無いマンガこそさよなら絶望先生   1 /久米田 康治 著 [本]ではなかろうか。
 リアルの現代日本社会の絶望・矛盾点を的確に衝き、人が語ろうとしない影を炙り出す。それ故に、時に禁忌的な際どい部分にも触れるが、決して深みには踏み入らない。誰もが語るを畏れる事柄だけに傷が残らぬメスの入れ方を心得ているのだろう。
 読者としてはその割り切ったまでのさりげなさが、どこか少しもどかしい。いっそ、社会の膿を絞りだして綺麗に洗い流すくらいのウネリを引き起こして欲しいと願ってしまう。しかし、著者である久米田 康治氏はマンガ家であって、政治家でも学者でもジャーナリストでもない。それに、彼自身がマンガ家の領域から出ることを望んでいないだろう。
 では、ひきこもりたる僕が久米田 康治氏に社会学&民俗学&心理学&分化人類学&哲学エキスパートの称号を勝手に授けよう!



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さよなら絶望先生 序~俗・絶望少女撰集~(DVD) ◆22%OFF!

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ニート・ひきこもり・無職が登場する小説

NHKにようこそ!  /滝本竜彦/〔著〕 [本]

NHKにようこそ! /滝本竜彦/〔著〕 [本]


薄妃の恋  /仁木英之/著 [本]

薄妃の恋 /仁木英之/著 [本]


胡蝶の失くし物  /仁木英之/著 [本]

胡蝶の失くし物 /仁木英之/著 [本]


上記3冊の小説をこの程読んだ。
3冊とも無職の20代の男性が主人公である。
もちろん、読もうと思った理由は僕がその条件に当てはまっていたからで、そこからの脱却への手がかりがあるかなと思ったからである。
だが、結論的にそんなものはなかったわけだが。

『薄妃の恋 /仁木英之/著 [本]』『胡蝶の失くし物 /仁木英之/著 [本]』『僕僕先生 /仁木英之/著 [本]』の続編でシリーズ化している。
 一巻のレビューはこちら
 一巻を読んでみて、主人公と自己との共通点もあったし、ファンタジーとしてのストーリーも起承転結が見事だったので続編の2冊を手に取ってみた。
 しかし、続編はちょっと期待ハズレだった。なにしろ、僕僕先生は一巻で見事にまとまって完結していると言って良い代物なので、続編は無理やり追加したような感じが出てしまっているとの印象を受ける。さらに問題なのは、これは僕個人の観点なのだが、主人公の王弁が無職の状態から脱却している点だ。しかも、僕僕先生という容姿は美少女の仙人とルンルン気分でファンタジーに満ちた唐の世界を旅するのだから腹立たしい。まるで、人生の理想を見せつけられたような気分だ。と、いうとまるで僕がこの小説を非難しているみたいだけど、別にそういうわけじゃない。嫌いなら読まないんだから。そんなわけで、また続編の4巻目が発売したら読むと思う。

 『NHKにようこそ! /滝本竜彦/〔著〕 [本]』の方は平凡な大学を中退してしまい出口の見えないニート生活を送ることになった若者が主人公となっている。
 僕僕先生シリーズは唐の時代の若者が主人公だが、こちらは現代社会の結構そこらへんにいそうな若者が主人公という設定だ。
 タイトルのNHKとは主人公曰く日本ひきこもり協会の略称で、この世はそう言った組織によって自分のようなダメ人間に仕向ける陰謀が働いていると言っている。ただ、彼も自分が本気でそう考えているというよりも妄想がそう思わせているとの自覚を持っている。
 この小説の良いところは、フィクションのお決まりである人間成長によるハッピーエンドが存在しないところだ。そして、結末はバッドエンドでもない。だから、物語の最後に主人公が社会生活に適応して彼女も出来て幸せになると言うお決まりのパターンではない。主人公は結局、無職で彼女もいないし、たいして意識が改革されて悟りの境地に達したわけでもない。相変わらず無職で自分がどうすべきか分からないのだ。
 基本的にフィクションの中でもファンタジー小説などは、主人公は最初は非力で人格も全然形成されてないのに、経験を積み上げる中で多くの人と触れ合いながら人間としても成長して魔法の力・剣術を上達させ世界を救う。これが前提だ。さらに主人公は隙あらば恋愛もするし、名声に飽き足らず権力まで手中に収める。この誰もが妄想せずにはいられない超成功物語がファンタジーの定番だ。
 ファンタジーでなくても、フィクションというのは多くが人間を成長させるか堕落させるし、現実では起こらないようないろんなイベントが展開される。そういうドラマチックな物語とはちょっと決別したのが『NHKにようこそ! /滝本竜彦/〔著〕 [本]』だ。まぁ、華がないと人を惹き付けないので主人公は少女に出会う。でも少女は主人公を劇的に変化させてしまうような力は備えていないし、恋愛としての進展にも至らない。だからこそ、読者は現実世界に近いストーリーに共感することができる。そりゃ、読んでて主人公たちは法的に問題と考えられる行為にも暴走するけど、その辺はフィクションだから許容範囲だと言えると思う。
 主人公は岬ちゃんと言う主人公をひきこもりから救おうとする少女に出会うんだけど、山崎なる主人公の後輩が主人公をダメ人間へと誘導していく。この主人公を取り巻く2人の重要人物はまるで、人間の中の天使と悪魔の葛藤のようである。
 ちなみに、この小説はマンガ化&アニメ化(DVD化も)もされているけど、僕は両者ともまだ拝見していません。
 NHKにようこそ! 1 /滝本竜彦/原作 大岩ケンヂ/漫画 [本]

 

一応借りてきた

はぁ~ぅ、地震恐かったです(((( ;゚д゚)))アワワワワ。

前回の記事でなだいなださんなる人物と彼が立ちあげたバーチャル政党の老人党について触れたので、ちょっと図書館でなださんの本も借りてきました。
んでもまだ借りてきただけで読んでないです。
会社辞めて無職な有様になってからは毎月10冊くらいは借りてきてるんですけど、なんかあんまり読んだものが身になってないような・・・(爆)。
やっぱねぇ、僕って魂が半分くらいは抜け殻状態な感じなんですよねぇ。
現実を直視すると熔けちゃいそうな・・。
とはいえ、むろんモラル的・法的に逸脱した行為はしませんけどね。
ヒキコモリは老子の説く無為自然を追求しているので、案外道徳的思想を持っているものなんですよ。


なだいなだ


『カメラ日和』
写真の4冊の中ではこの本だけ読み終えました。
昨今のデジタル全能の時代にありながらもクラシカルなアナログの良さを伝える雑誌です。
デジタル一眼で35mmフルサイズの機種を買おうとすると50万円出しても届かなかったりしますが、フィルムならその10分の1くらいの値段で買えると言うのも魅力です。また、35mmフルサイズのデジタル一眼は重量がレンズ抜きのボディ単体で1kgくらいしてしまうわけですが、フィルムなら重量もその半分くらいだったりして持ち運びに便利だという利点もあります。
 ただ、フィルムというのはバシバシ撮るわけにはいかない。1枚1枚に思いを込めて最適な絞りや露出・画角・アングル等を考えて失敗しないように撮る必要がある。
なにしろ、失敗しても成功してもフィルム代がかかってしまうんですから。
 だからこの大量消費的にバシバシ撮ってもリスクが殆どないデジタル全盛期でリスク覚悟のフィルムカメラを使ってる人ってのはよっぽど人間のできた人なんだと思う。おそらく、私生活でも人生の様々な局面に覚悟を持って生きてるだろうし、とっても自信と勇気を持ち合わせた人なんだと思う。それでいて、他人を断罪したり排除しようとするんじゃなくて、他者の個性・価値観・思想を尊重してその存在を認められる心の広さも持ち合わせているような気がする。
 って、実際にフィルムカメラをメインに使ってる人と話したこともないので全部推測なんですけどね。

 カメラ日和に載ってる写真はと言えば、もっぱら
露出オーバー(ハイキー)・ボケ具合を表現するために絞は開放ぎみ(F値が低い)・ホワイトバランスは暖色系で低めという感じかな。あと、光を多く取りこむためにシャッタースピードは遅めかな。
こういう設定をすることで、レトロでノスタルジックな落ち着きと温かみのある写真が撮れるんですね。
 デジタルカメラでもある程度はこういう写真を撮れるんだけど、ボカすのが難しいんですよね。あとデジタル特有のカクカクした画素が雰囲気を壊してしまう。そんなわけでコンパクトデジタルカメラでは撮像素子35mmのフィルムカメラには対抗できないですね。

カメラ日和  [1年間購読:発売日発送] [雑誌定期]

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シュリーマンとゲド。
片方は現実世界にもう片方は異世界に。
異空間にいながらも両者は超天才であり歴史に普遍的足跡を残したことで名を知られている。
おそらく、彼らに憧れたのは僕だけではあるまい。
シュリーマンとゲド

↓のネコは魚眼レンズっぽく撮ってみました。
もちろん、一眼は持ってないのでコンパクトカメラで撮ったわけです。
普通に撮ったらこういう歪曲には写らないわけで、ビー玉をレンズ代わり使ってみると、こういう面白い写真が撮れるんです。
ただ、反転しちゃうし画質もめちゃくちゃ悪くなっちゃいますけどね。
ぬこ
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