
画家で国際平和を訴え続けておられた平山郁夫氏が亡くなられた。
もちろん僕はお会いしたことなど無いのだけど、平山氏は世界遺産を通じての平和貢献にも積極的であったから、世界遺産関連の書籍の中でしばしば彼の思想に触れることができた。
平山氏は広島で被爆し、人々がお互いの風習・思想・価値観を理解し合わないために起こった戦争の悲惨さを身に沁みて感じておられた。だから平和への思いが人一倍強く、バーミヤンの大仏修復にも情熱を傾けておられたし、シルクロードという文明の交流がもたらした相互理解の歴史を絵に記されたのだと思う。
ご冥福をお祈りするばかりである。
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