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現実RAW

深淵の脈動
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  • 04/24/12:22

何周目かのアンデプレ


  頭が割れそうでまばたきするのも苦しくて辛くて心身動かせずに横になって耐えている日々が続いたので、アンデプレ(一般名トラゾドン)という抗うつ薬が処方された。といっても通常の患者には75-200mg入のところを12.5-25mg入と抑えて処方。なにしろ直ぐに副作用でのたうち回る虚弱さゆえに、精神に届く前に肉体が耐えられない。自分の場合、12.5mgでさえ動悸・頻脈が激しくなる。
 たぶん、心肺機能というか循環器系の機能が相当弱い。ジェイゾロフトやパキシルなどに薬が変われば今度は下痢を一日中我慢して過ごさなくてはならないことになるのだから脳も循環器も消化器系もどこもかしこも虚弱極まりない。デフォルトでセントラル・ドグマの根幹の部分でイレギュラーが起こっているということ。こうなると自分の体と相談しながら万事を進めていくしか他にない。常識的や社会生活など人間が普遍的に当然だと捉えて実行している事柄に則して生きていくことはどんな場面でも不可能になる。他者は誰一人理解を示さず「考え方・気持ちの問題」と精神論をまくし立てるが、一時的にそれらの糾弾に怒りであがらっても身が持たない。孤独を抱えながらも他者の言葉に目くじらを立てないように生きてくしか生きていく方法が無い。
 所詮、人とは自分の想像を超えた症状・苦痛は理解できないのだ。どれほどIQが高い人に話しても理解は得られない。むしろIQが高い人は脳が丈夫で神経が図太く肉体も健全なのだからメンタル失調している人の状態とは真逆で話にならない気がする。
 人間は他の個体に共感できるから集団としての社会を築くことができたというのはある程度までは正しくても、精神障害者に対してはまるっきり見当違いな解釈をして共感よりも拒絶の反応を起こしてみせる。ここに人間という種の限界が設定されている。個々人に当てはめれば器の小ささということになる。極めて精神は二元論的に解釈して精神論として扱う傾向が人間にはある。むしろ、人間は意識が顕在化した有史以来ずっとそうやって生きてきてチョムスキーの言葉を借りればゲノムの領域に精神論が刻まれてしまっているのだろうから修正不能なのが当然で、精神医療に携わり精神障害者の苦しみを理解し寄り添えるだけの能力を持った人が特異なのだろう。

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 アンデプレは抗うつ薬の中ではリフレックスと並んで催眠作用が期待されるのだけども、体感としてはゼロだった。リフレックスは本当に睡眠薬よりもちゃんと眠気という感覚がやってきて眠れる。が、一日中眠たいのでせっかく眠った意味がなくなるのが致命的だった。
 アンデプレのメリットはちゃんと抗うつ薬として効くことで頭の苦しみ精神的苦痛は和らげてくれる。パニック発作を常時我慢しているような状態も減る。その代り動悸・頻脈の副作用があるのが問題。
 向精神薬とは血液脳関門を透過するけれども、中枢神経系以外の器官にもばっちり作用し、それが副作用として現れてしまうのが難点。これに耐えられる精神障害者は肉体としては頑丈なのだろう。
 アンデプレの薬理作用はセロトニン5HT2受容体を遮断し、弱い選択的セロトニン再取り込み阻害作用があるという。だから抗うつ薬よりも非定型抗精神病薬に近いように思えるけども、非定型抗精神病薬のセロクエルを飲んだのとは全く違う作用を感じているのでいやはや分からない。
 アンデプレの等価は300しかないらしく抗うつ薬の中でも最弱の部類らしい。
 アンデプレにはチタンやマグネシウムが含まれているので歯の詰め物など金属に過敏になるようでもある。これら様々な副作用は個人差が大きいという説明でアバウトに処理されるのが恒例なのでだいたい話はそこで終了する。
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