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深淵の脈動
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生物学的に男はできそこないっ!

できそこないの男たち  /福岡伸一/著 [本]

できそこないの男たち /福岡伸一/著 [本]


できそこないの男たち /福岡伸一/著 [本]』ってな本を読んだので感想を書きます。
僕は理系か文系かと言われれば文系なわけなんだけど、古生物学とか分子生物学って分野に興味津々だったりします。なんせ自分自身も一応生物なんですから、自分の生態系とか気になるわけです。
 さて、本書のあらすじというか内容一応要約しときますと、男つまりオスとは、メスの性染色体であるXがYへと突然変異したことによって生じたとされる。そして、その出来事が単為生殖から有性生殖への転換を示している。このオス特有のY染色体にはSRY遺伝子というオスをオスたるものへとカスタマイズする遺伝子が存在する。その過程はSRY遺伝子がテストステロンの分泌を命令することによって生じる。ところが、このSRY遺伝子にはオスの生殖活動を可能にすること以外にメリットがほとんどない(というか本書ではタイトルを裏切らないようにテストステロンのメリットには触れていない)わけで、オスはメスと比較して短命・病弱・精神的及び身体的ストレスにも弱いと言うデメリットのオンパレードの遺伝子だと述べられている。
 
 もうすこし、男性の虚弱さを具体的に書くならば、日本人では女性と比べて男性の方が寿命が7年以上短いということである。この傾向は日本だけでなく世界中の国を通じて普遍的共通性を持っている。100歳以上となると、男性は女性の6分の1しか生存できない有様である。この生命力の弱さ故に男性は女性よりも300万人少なく、50年後にはさらに差が拡大して460万人少なくなる。重要な事実はこのことが男性が労働や社会的役割からの負担によって起こっているのではなく、生物学的デメリットから生じているといいうことである。
 本著では述べられていないが、X染色体は1098個の遺伝子を持っているのに対し、Y染色体には78個しか遺伝子が存在しない。Y染色体は元来X染色体が変異したものなので遺伝子数は同じだったのだが、Y染色体誕生以降ずっと遺伝子にエラーが生じて遺伝子数は減少している。この減少スピードを計算するとざっと500万年後にはY染色体は消滅するとされ、そのときオスは地上から消えることになる。
 オスはY染色体のSRY遺伝子にエラーが生じた時に生殖能力を喪失するが、SRY以外の遺伝子もタンパク質合成などに欠かせない役割を持つものであるから、Y染色体を有するオスはその誕生以来ずっと継続して弱くなっていくという悲劇の道を歩み続けなくてはならないという宿命を背負っている。

 以上が分子生物学的見地から分析されるオスができそこないであるという重要な説明となっているわけです。その他の文章には分子考古学や「ピー・ボディ」にまつわる事柄のと著者である福岡氏の変態との境界線的固定観念で埋め尽くされています。

 本書の中で面白かったヶ所をいくつかあげてみたい。

 性染色体であるY染色体のどこにオスを決定づける遺伝子が存在するのかという問題は両性具有の研究から明らかになったということです。そう、あの陸上選手で有名になってしまった禁断の両性具有であります。
 この両性具有には2つのタイプがあると言うではありませんか。それは、Y染色体の性を決定付ける遺伝子がX染色体の中に紛れ込むというエラーによって染色体は女性を示すXXであるにも関わらず、男性の容姿(睾丸とペニスを有する)を形成するタイプ。
 もう一つはY染色体の中のオスを決定づける遺伝子が抜け落ちてしまい、XYと遺伝的にオスを示しているのに容姿は基本スペックのメスの形を伴って生まれてくるというタイプである。
 両タイプとも両性具有だが生殖は不能という。
 このオスを決定づける遺伝子こそが後々SRY遺伝子であることが分かるわけです。
 
 福岡氏は昆虫が大好きということでカクレクマノミと並び性転換することが可能なアリマキについても触れている。アリマキとはアブラムシのことである。
 基本的にアリマキはメスであり、単為生殖によってずっと自らのクローンであるメスを産み続ける。しかし、寒さが厳しい冬が近づくとメスはオスを産む。このオスの性染色体はXYではなくXとゼロつまりX0であるため、精子の半分は死滅する。そして、普段は卵ではなく直接出産しているのだが、オスと性交をした場合、メスは卵を産み、卵は温かい春がくるまで冬眠することが可能となる。

 オスの生物学的特徴であるY染色体を解析することによって種の先祖を遡って調べることが可能となる。また、メスもメスからしか遺伝することがないミトコンドリアのDNAを解析することによって同様に種の先祖の系統図を作成することが可能となる。この分野は分子生物学者が行うが考古学に該当する。
 福岡氏は本書でさらっと触れているだけだが、『人類の足跡10万年全史 /スティーヴン・オッペンハイマー/著 仲村明子/訳 [本]』や『DNAでたどる日本人10万年の旅 多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか? [本]』、『新日本人の起源 神話からDNA科学へ [本]』、『日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造 /篠田謙一/著 [本]』には膨大な調査データから詳細に記述されていて興味深い。

 人類や哺乳類の場合、メスは一生の間に産める子供の数が限られているのに対し、オスは性的成熟を果したら生涯を通じて射精が可能であるから多くのパートナーとの間に子供を設けることが可能である。
 そのことは上記に紹介した人類の先祖を分析した著作にも記されていることだが、その顕著な例としてチンギス・ハーンが存在する。
 なんっと、驚く無かれ、約1000年前に広大なユーラシアの地にモンゴル帝国を築き上げた歴史的大英雄チンギス・ハーンと同じY染色体を有する男性が現代に約1600万人もいるというのだ。このデータは中央アジアに住む男性の遺伝子を解析した結果なので、日本にはその遺伝子は殆ど存在しないものと思われるが、もし、元寇で北条時宗率いる執権鎌倉幕府が敗北していなならば現代日本人男性のY染色体もチンギス・ハーン色で染まっていたかもしれない。そう、ちょっと歴史が狂えばヨーロッパでさえ、ラテン系もスラブ系もゲルマン系の男性たちの中にチンギス・ハーンの種が埋め込まれることになったのだ。
 ただ、著者の福岡氏はあくまでも男性は女性の僕という視点で本書を書いているので、ここでもチンギス・ハーンさえも母親の遺伝子を他の娘との間に運んだだけの飛脚に過ぎないと結論付けている。

 最後に本書はSRY遺伝子が男性に与えた”感覚”について記している。
 その感覚とは味覚・聴覚・視覚・触覚・嗅覚に次ぐ、第六感である”加速感”の存在である。そう、加速感とは男性オンリーにしか与えられていないあの感覚である。ここで男性たちはなんのことか理解する。つまり、射精の時の快楽の感覚のことである。福岡氏によると射精時は時をも越える加速感が味わえるひと時であるとされ、この感覚こそが男性に生きている実感を与えるのだと言う。
 じゃぁ、この加速感が男性を戦争へと駆り立て、宗教で悟りを開き、妄想代暴走で芸術・分化を花開かせ、産業革命でスピード競争へと向かわせたのだろうか?
 しかし、残念ながら人類において有史以来、女性ではなく男性がイニシアティブを取り続けていたことの説明というやつについては本書では触れられていない。
 ファースト・ドロップ!
 さぁ、福岡氏よ、もっと理論的に生物学的手法を用いてできそこないの男たちが悲劇のY染色体を持つ者が女性にとって代わって歴史を彩ってきたのかを説明しておくれ!
 



 人類の足跡10万年全史  /スティーヴン・オッペンハイマー/著 仲村明子/訳 [本]

人類の足跡10万年全史 /スティーヴン・オッペンハイマー/著 仲村明子/訳 [本]


 DNAでたどる日本人10万年の旅 多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?   [本]

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 新日本人の起源 神話からDNA科学へ   [本]

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 日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造  /篠田謙一/著 [本]

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科学ニュース

〈科学〉女性の努力が報われないワケ〈発見〉

「女性には天才がほとんどいない!」と思うことは誰でもありますよね。
実は、最新の脳科学的には女性はあまり賢くなれないことが明らかになりました!
脳は、大脳皮質の神経細胞(ニューロン)を増やして高等な働きをするために、シワで表面積を増やしたり、体積を増やしたりするんです!
体積は男性の方が大きいのですが、表面積は女性も頑張って男性と同じくらいになっています!
では、大脳皮質ニューロン増大競争の勝者は?
男性230億個!女性190億個!
男性の勝ちです!女は男にボロ負け!女性は思考を司る部分が男性の80%くらいしか発達していませんでした、、、
しかし、女性に嬉しいニュースもあります!脳の量は男性に負けますが、質は最初からそこそこ良いんです!だから、女性に極端な大バカ者はあまりいないんです。「犯罪者は男ばかりだな」と思うのも正しいんです!
ただ、量が少なくて質がそこそこ良いというのは、「努力しても伸びしろが少ない」ということでもあるんです。
アメリカの大農場は粗放的ですが、労働を増やすほど収穫を増やせますよね!日本の農場は小さくて、最初から効率はそこそこいいんですが、収穫増大は限界があります。男性は大農園、女性は小農園と言えます。
そもそも脳の能力は、ニューロンを結ぶシナプスをどれだけ増やしていけるかにかかっているんです!女性はニューロンが少なく、あまり増やしていけないんですね。
男性は量が多い代わりに、勉強してシナプスを増やして質を高める必要があります!そうして行くことで、上限が低い生き物である女性が頑張っても及ばないような大天才になれるんです!
そういえば、高IQ集団メンサ会員やノーベル賞受賞者、偉大な学者、聖人など、賢者は男性だらけですね。
東大の女性優遇措置や欧米の大学の女性枠などからわかる文化的、環境的な女性優遇、男性差別のおかげも有って平均レベルではどっこいどっこいですが、女性は大して賢くなれず、男性は天才になれることが分かりました!
ちなみに、男性の脳は休憩中は休んでいますが、女性の脳は何も考えていない休憩中でも90%が無駄に活動しており、エネルギーがゴリゴリ減っていくんです!男性の方が「エコ脳」なんですね(笑)女性は男性以上の睡眠をとらなければなりません。
さらに、専門医の佐藤明男先生によると「AGAは男性ホルモンの作用が増強されている方に比較的多く見られます。男性ホルモンは知能の発達や身体・骨格の発達に関係していますから、わりと知能の高い方が多いです。“若ハゲ”には頭のよい人が多いですね」とのこと。男性ホルモンは知能を高めるんですね!
そういえば90%以上の国々で男性の方が知能指数が3〜5ポイント高いし、今のトップはエヴァンゲロス・カツイオウリス(IQ258)という男性だ、、、
とはいえ、ギネス記録にIQの枠は消えてしまったそうです。メンサのランキングなどから1位が分かりますがね!
また、精神を安定させて頭を冴えさせるセロトニンが女性は男性の52%も少なく、月経周期でホルモンバランスが崩れ続け、コルチゾールを減らす働きも弱く、そもそも男性より8倍もストレスを感じやすいため、女性はストレスに弱くなります!
うつ病、PTSD、パニック障害、不安障害、恐怖症、ヒステリー症候群など、ストレス性の精神病は女性の方がずっと多いんです。自殺率だけは低いんですが、自殺未遂や自殺演技が多く、行動に移せないのも女性の弱さなんです。自殺は止めましょうね!
また、女性は喫煙率など生活習慣が良く、危険な仕事もしないため、平均寿命は長いんですが、近年は生活習慣が悪化してきており、男性の生活習慣が改善されてきているため、最近のイギリスの研究では将来男女の寿命が逆転する可能性が言及されています!
脳の話に戻りますと、大脳が少ない代わりに感情を司る間脳が優位な女性は、考え事にどうしても独断的な感情が入ってしまい、客観的な真実に辿り着けないんです!
こうして、体格、攻撃力、防御力、素早さ、スタミナなどの身体能力はもちろん、精神力でも男性に敵わない女性は、努力が報われないようになってしまったんです!
女性にとってはトホホな結果に終わってしまいました、、、
努力すればするほど大賢者になれる男性方は、ぜひ粛々と勉強や運動に励んでください!
夏目漱石のような文章力、カントのような緻密な思想、ダヴィンチのような芸術的才能、フェルマーのような数学力、アインシュタインのような物理的思考力、ソクラテスのような哲学的思考力、エジソンのような創造力、ブッダのような高尚な精神を身につけましょう!
女性は努力してもしなくても平均付近であまり変わりませんので、好きにしたらいいんでしょうね!

  • 2018年07月10日火
  • ニュース速報
  • 編集
Re:科学ニュース
こんな辺境に長文コメントありがとう御座います。
返信書いてたら消えてしまったので、すみません遅れました。

昔の自分はこんなこと書いてたんですね。うーん、昔の自分の方が明らかに頭良いぞ!!
そして、随分もうろくしたことを痛感。

男性って、成人後もどんどん賢くなれるということでしょうか?
周囲見る限りでは実感ないですねぇ。

確かに特定の脳領域を発達させて、特定の分野で活躍する傾向は男性の方が顕著ですね。

ハゲが知性を象徴するのなら、東大生と国会議員の男性はハゲてて欲しいかなぁ。
古代の宗教指導者はハゲてる人多かったとは聞きますね。それが現代の聖職者で髪を剃る風習へと繋がっているのかは分かりませんが。

文明や生活水準が上昇するなかで男女の平均寿命が逆転したら定説を覆す驚きですね。
ネコなど他の哺乳類だと同じ環境で育ててもオスの方が先にヨボヨボになって死んでしまうので、オスの方が短命なのには変わらないような気はしますが、人間で常識が覆るのか見ものです。

なにはともあれ生まれ変わったら女性になりたいです。
2018/07/12 21:36
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