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重複遺伝子が多いほど多様な環境に適応できる
http://journal.mycom.co.jp/news/2012/05/17/108/index.html
重複遺伝子の数が多い生物種ほど多様な環境に適応できるそうです。
ヒトの場合ゲノムの約70%も重複遺伝子ということなので、多様性に富んだ種と言えるのかもしれない。でもハプロタイプから導き出した民族別にみたデータだとアフリカから離れた場所に移住した民族ほど遺伝子の多様性は薄れていく。そうなるとアフリカの黒人系の遺伝子を受け継いだ人は寒暖の差に耐えられるように出来ているかもしれないが、エスキモーは熱帯ではさっぱり適応できないのかもしれない。そうは言ってもホモサピエンスという種における遺伝子の差は1%以内らしいので、そんなに差はないのかもしれない。それでもこの微妙な遺伝子の差が絶大な影響力を持っている。なにしろホモサピエンスとチンパンジーの遺伝子の誤差は1.4%程度だって言うじゃないか。チンパンジーはホモサピエンスよりも1対染色体が多い割には知性はホモサピエンスより遙かに低く、生息域も限られ種としての数も少ない。どの遺伝子が重複しているのか?また、重複遺伝子における突然変異はどのような影響をもたらすのか?その辺の研究が今後待ち望まれる。
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