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精神系の読みたい本
精神医学・心理学・精神看護学辞典 | 精神医学・心理学・精神看護学辞典 |
色々と、精神疾患・うつ病・精神病・不眠症・神経細胞ニューロン・神経伝達物質といったキーワドで絞り込んだ結果、価格と密度で現在最適と思われる本がこの『精神医学・心理学・精神看護学辞典』となった。
3780円。というのは普通の精神医学の本よりは若干高いけれども、内容も充分に濃くて分かりやすい解説がされている。まだ、購入はしていないけれどもちょっと都市部の大型書店で立ち読みした限りでは向精神薬がどのように体内(脳内)で作用していくのか分子単位で分かり、作用・副作用についても記されていたように記憶している。
そこらへんにあるうつ病患者向けの本だと抗うつ薬や睡眠薬がどうやってシナプスで作用しているのか明確に記されていないことが多い。しかも高確率で神経伝達物質と薬の作用を説明したイラストが適切で無い。そういう曖昧な本ばかり眺めていたものだから間違った解釈をずっとしてきた。神経伝達物質はシナプス間隙を飛び越えてシナプス後細胞の受容体に結合(リガンド)するけれど、シナプス後細胞の中には入って行かないのだ。この事実をずっと間違って受け取っていた。
本書は心療内科や精神科での勤務を志望する看護師向けのテキストのようだけども、精神疾患を患っている人にもしっかりと理解できるような内容になっている。
この他に何冊も図書館や書店で『脳の仕組み』『人体解剖生理学辞典』といった類の本を眺めてみたけれども、こういった本は肝心の精神疾患やシナプスの働きについてはアバウトで1-2ページくらいしか記載されていなくて物足りなかった。
精神疾患とは何なのか?
どうすれば精神疾患は寛解へと向かうのか?
ニューロンは健常者と精神疾患患者とでどのように働きが異なっているのか?
向精神薬はシナプスでどのように作用・副作用を引き起こすのか?
こういった疑問に答えてくれる本は現在これが一番近い。
精神を患うと肉体は健常者と同じ地上の空間にあるのに精神は幽閉され時間を有効活用する権利を剥奪される。ずっと何年も何年もこんなことを繰り返してきた。
処方される薬をどれだけ飲んだことか。
なぜ治らないのか?
薬局で渡される薬の説明には「気分を穏やかにします」とか「寝付きを良くします」と曖昧な表現だけが作用として記載されているだけだ。どのように、というプロセスはすっ飛ばされている。一過性のインフルエンザみたいな疾病ならそれでも構わないんだ。だけども、5年、10年と白痴と発狂の異次元に幽閉され続けた精神はこんな安易な言葉では納得できなくなってしまった。
自分の手で治す道を探らなくてはならない。数分の診察と薬を飲み続けていても現状は打破できない。
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